短い答え:予定するFeSi添加による炭素持込みが製鋼所の許容範囲に影響し得る場合、低炭素フェロシリコンを指定します。一部のステンレス鋼や電磁鋼板の工程では重要ですが、すべての工場に共通する炭素上限はありません。製鋼所が実際のロットによる寄与を計算し、自社工程の仕様で承認する必要があります。
Si比率だけでは決められない理由
フェロシリコンは脱酸や合金化のためのSi供給源です。同時に炭素やその他の微量元素を持ち込むことがあります。Elkemは、低炭素・超低炭素グレードがステンレス鋼と電磁鋼板の製造時に炭素を再導入しないために使われると説明しています。同社のステンレス鋼向け資料は介在物管理の観点からAlとTiにも注意を促しています。「FeSi75」という見積名称だけでは、これらの上限は分かりません。
調達時の確認事項
- 最終鋼材の炭素目標値だけでなく、FeSiを投入する時点で許される炭素持込み量を工場に確認します。
- 予定するFeSi投入質量とロット別の炭素分析値を確認します。初期の物質収支の確認には投入質量に測定炭素比率を掛けられますが、実際の回収率や工程影響は工場が評価します。
- 鋼種に重要なAl、Tiなどの残留元素の上限を記します。Siだけでなく分析表全体を比較します。
- 仕入先や等級を変える前に、採取方法、ロットばらつきの許容範囲、試験と承認の手順を決めます。
最大値、試験方法、ロット資料を伴わない「低炭素」という表示だけでは不十分です。一方で、標準FeSiが必ず不適合とも限りません。製鋼所の炭素許容量と添加量によって判断します。比較できる見積りに必要な情報は見積依頼のFAQを参照してください。
対象範囲:この記事は仕様の組み立て方を説明するもので、特定のXinruiロットが低炭素であることや、ステンレス鋼・電磁鋼板向けに承認済みであることを主張しません。
出典
- Elkem、What is ferrosilicon?、2026年10月30日閲覧。
- Elkem、Ferrosilicon for stainless steel、2026年10月30日閲覧。

